【特集】PC遠隔操作事件の報道検証

2014年6月2日カテゴリー:

日本報道検証機構では、いわゆるPC遠隔操作事件の関連報道について、2013年2月中旬より特別調査チームを組んで調査・検証を行っています。このページでは、GoHooサイトにて発出した注意報や、Twitter公式アカウントで発信した情報などをまとめて掲載しています(随時更新中)。(2013/6/5開設、2014/6/2更新)

私たちは特別チームで調査・検証しています(取組み紹介パンフレット)
SAPIO8月号のPC遠隔操作事件の報道検証記事で、当機構代表のコメントが掲載されました(メディア掲載のお知らせ)

130211_iesys

逮捕翌日の2月11日付各紙(左上から時計回りに、読売、朝日、産経、毎日)


【お知らせ】5月20日、片山祐輔氏が一連のPC遠隔操作事件の真犯人であると自ら認めました。当機構のPC遠隔操作事件特別チームは、片山氏が真犯人であるかどうかの予断を排して、報道された事実関係に誤りやミスリードがないかどうかを検証してきました。したがって、「片山氏が真犯人ではない」と断定するような情報発信はしてきませんでしたが、過去の注意報など全ての情報発信を改めて検証し、訂正の必要性等を検討しています。また、今後も引き続き、本事件に関する報道検証を継続し、事実誤認の疑いが判明した場合は情報発信してまいります。(2014/5/21 12:00)

【お知らせ】主要紙は片山被告逮捕当初、3つの決定的証拠の存在―(1)猫に首輪をつける瞬間の防犯カメラ映像、(2)スマホから猫の写真を復元、(3)米国サーバーにウイルス作成場所を示す痕跡―を報じましたが、いずれも誤報との見解を修正すべき新事実などは見つかっておらず、注意報を維持します。引き続き、過去の情報発信を検証し、訂正の必要性等が判明すればご報告します。(2014/5/24 18:20)


【GoHooインタビュー】

ダイジェスト版(2014/2/11公開)

■フルバージョン(前編後編)(2014/2/12公開)


【注意報一覧】

保釈金一部没取「母親の生活考慮」は不正確 (2014/5/27)
勤務先に遠隔操作の痕跡? 「証拠は出ていない」 (2014/2/9)
遠隔操作事件「解決に導いた」と産経が報道 (2014/1/15)【注意報解除】
遠隔操作ウイルス 「米国サーバーに作成場所痕跡」も誤報 (2013/12/25)
遠隔操作 「携帯から猫写真復元」も誤報 (2013/7/13)
遠隔操作「追送検決め手」 被疑者との結びつき不明 (2013/6/5)
遠隔操作 「PC使用できるのは片山氏だけ」に反論 (2013/3/24)
遠隔操作ウイルス試作痕跡 「開発環境なし」と指摘 (2013/3/23)【注意報解除】
遠隔操作 「無料ソフト作成」と断定的記載 (2013/3/4)
遠隔操作「可視化拒否され黙秘」 実際は「雑談」も (2013/2/21)
遠隔操作 首輪つけた瞬間画像「存在疑わしい」 (2013/2/20)
遠隔操作逮捕 「全面否認」は後出し (2013/2/10)


【Yahoo!ニュース配信記事一覧】

初公判で報じられたこと、報じられなかったことーPC遠隔操作事件 (2014/2/15配信)
「立件」この不可解なマスコミ用語ーPC遠隔操作事件・5か月目の報道検証(下) (2013/6/25配信)
「送検=起訴見込み」という誤謬―PC遠隔操作事件・5か月目の報道検証(中) (2013/6/23配信)
主要紙が三者協議を黙殺―PC遠隔操作事件・5か月目の報道検証(上) (2013/6/22配信)
弁護人が冤罪を主張するこれだけの理由―PC遠隔操作事件 (2013/3/24配信)
弁護人が指摘した3つの誤報疑惑―PC遠隔操作事件 (2013/2/22配信)


【事件報道の経過と検証】


■2014年5月30日(第10回公判)

 


■2014年5月22日(第9回公判)

〔メモ〕片山氏は保釈取消しで再収監された直後の公判で、一転してこれまでの起訴事実を全面的に認めた。

 


■2014年5月20日


■2014年5月19日


■2014年5月16日(第8回公判)


■2014年4月25日


■2014年4月21日(第7回公判)

〔参考〕「ビニル袋は二重」との警察官証言(第7回公判傍聴メモ)【江川紹子】 http://youtu.be/FSrEAkfXsC8


■2014年4月15日(第6回公判)

〔参考〕C#でのプログラム作成能力を巡って(第6回公判メモ)【江川紹子】 http://youtu.be/R3_m2a63Cek


■2014年3月25日(第5回公判)

〔参考〕被告人のC#に関する能力は?(第5回公判メモとコメント)【江川紹子】 http://youtu.be/5iSwtfvvGDk


■2014年3月20日(第4回公判)

〔参考〕iesysにできること・できないこと(第4回公判メモ1)コンピュータ・フォレンジクスでHDDを徹底”解剖”する(第4回公判メモ2)【江川紹子】 http://youtu.be/rGlYo5CAk_M

《注》産経新聞が3月22日付電子版(紙面化されていない記事)で公判について詳細に報じていました。


 

■2014年3月13日(第3回公判)

〔参考〕不正プログラム「アイシス」の全貌が明らかになった(第3回公判傍聴メモ)【江川紹子】

 

 


 

■2014年3月5日(第2回公判)

 

〔メモ〕第1回公判前に弁護側から保釈請求がなされ、東京地裁は却下したが、3月4日、東京高裁は却下を取消し保釈許可決定を出した。しかし、東京地検が特別抗告とともに保釈許可の執行停止を申立て、東京高裁が執行停止を認めた。翌5日、東京地検に申立権限がなかったことが判明し、東京高裁が執行停止を取消した。東京高検が改めて特別抗告と執行停止を申立てたが、東京高裁は執行停止をしない決定をしたため、片山氏は保釈された。

〔参考〕最初の検察側証人は「ファイルスラック領域」を強(第2回公判傍聴メモ)【江川紹子】 http://youtu.be/cTY9xf3tkwo

 

 


 

 ■2014年2月12日(第1回公判)

〔参考〕初公判で報じられたこと、報じられなかったこと【楊井人文】初公判で被告人冒頭陳述を聞く【江川紹子】

 

 

 

 

 

 


 

■2014年2月10日(第10回公判前整理手続)

 

 


 

■2014年1月27日(第9回公判前整理手続)

 

 

 

 

 


 

■2013年12月20日(第8回公判前整理手続)

 

 

 

 


 

■2013年11月29日(第7回公判前整理手続)

 

 

 


 

■2013年10月25日(第6回公判前整理手続)

 

 

 

 


 

■2013年9月24日(第5回公判前整理手続)

 

 


 

■2013年8月22日(第4回公判前整理手続)

 

 


 

■2013年7月18日(第3回公判前整理手続)

 

 


 

■2013年7月10日(検察側が犯人性立証の証拠を開示)

 

 


 

■2013年6月28日(追起訴)

 

 

 


 

■2013年6月25日(共同通信・朝日新聞記者が不正アクセス禁止法違反で書類送検)

 

 


 

■2013年6月21日(第2回公判前整理手続)

 

 


 

■2013年6月11日(追送検)

 

〔メモ〕2件の追送検を受け、各紙が「最後の立件」「捜査は事実上終結」と報道した。産経・時事はウイルス作成罪での「立件」を見送ったと報じた。

 

 


 

■2013年6月4日(追送検)

 

〔メモ〕「追送検」を受け、各紙が誤認逮捕事件の「全てが立件された」と報道した。

 

 

 

 


 

■2013年5月28日(4回目の勾留理由開示公判)

 

 


 

■2013年5月22日(第1回公判前整理手続)

 

〔メモ〕1月の雲取山での捜索で見つからなかった記録媒体が5月16日の再捜索で見つかったとの発表について、疑問点を指摘したメディアは皆無だった。

 

 

 

 

《注》弁護側が公訴棄却を申立てたことは、東京新聞22日付夕刊、毎日新聞23日付朝刊も報道していました。


《注》裁判官が「異常、異例」と指摘したことは、東京新聞23日付朝刊も見出し入りで報道していました。


■2013年5月21日

〔メモ〕第1回公判前整理手続が行われる前日、主要各紙が5月16日に雲取山再捜索で真犯人が示唆した記憶媒体が発見されたと一斉に報道。


■2013年5月8日(伊勢神宮事件で再逮捕)


■2013年5月2日(幼稚園事件などで追起訴)


■2013年5月1日(3回目の勾留理由開示公判)


■2013年4月12日

〔メモ〕共同通信記者が真犯人が使ったとみられるメールサーバーに侵入していたことが判明し、各紙が報道。ただ、不正アクセス禁止法に抵触することに明示的に言及したのはNHKと毎日新聞のみ。他紙は「形の上で法律に触れる可能性がある」と言及するか、それにも言及しないメディアもあった。他方、朝日は共同記者がメールサーバーにアクセスしていた事実そのものを報道していなかった。


■2013年4月11日(幼稚園事件などで再逮捕)


■2013年3月24日


■2013年3月23日


■2013年3月22日(大阪市事件と日航事件で初の起訴)

〔メモ〕主要紙が東京地検の起訴方針を報道した際、弁護側が検察に不起訴を求める意見書を提出したことを報じたのは朝日と東京だけだった。起訴が大きく報じられたのに比べ、前日の勾留理由開示公判(2回目)の扱いは小さかった。

▲産経新聞は起訴翌日、弁護側主張の不自然さを指摘。しかし、弁護側主張を正確に理解したうえでの指摘とは言い難い内容であった(詳しくは、Yahooニュース個人「弁護人が冤罪を主張するこれだけの理由―PC遠隔操作事件」参照)。


■2013年3月21日(2回目の勾留理由開示公判)


■2013年3月5日

日本経済新聞2013年3月5日付朝刊42面

日本経済新聞2013年3月5日付朝刊42面。「スマホにメール添付と同一画像」の部分は検察側がそういう証拠がないことを明らかにした。


■2013年3月3日(当初の逮捕事実で処分保留釈放後、再逮捕)


■2013年2月26日(1回目の勾留理由開示公判)

〔メモ〕初めての勾留理由開示公判は各紙・各局が注目し、片山氏の無実の訴えを大きく報じた。だが、この頃から事件の続報は大幅に減少していった。

NHK NEWS WEB 2013年2月26日

NHK NEWS WEB 2013年2月26日


■2013年2月24日

〔メモ〕産経新聞が逮捕後2週間の記事で、捜査関係者が「片山容疑者=真犯人」と描く構図を詳報。

朝日新聞2013年2月23日付夕刊13面より。「真犯人」メールの画像のうち1枚が片山容疑者の携帯電話に一時保存、と書かれた情報は、検察側は証拠がないことを明らかにしている。

朝日新聞2013年2月23日付夕刊13面より。「真犯人」メールの画像のうち1枚が片山容疑者の携帯電話に一時保存、と書かれた情報は、検察側は証拠がないことを明らかにしている。


■2013年2月22日


■2013年2月21日

〔メモ〕片山氏は2月19日から取調べ可視化要求が実現しないことを理由に取調べを拒否。以後、現在に至るまで(4月12日再逮捕後の弁解録取時を除き)取調べは行われていない。


■2013年2月20日


■2013年2月14日(弁護人会見)

〔メモ〕佐藤弁護士が取調べ可視化を当局に申入れ、記者会見で「猫に記録媒体を取り付ける瞬間がうつった映像」が存在しないのではないかと指摘したが、いずれも報道されなかった。佐藤弁護士はこの頃からほぼ連日接見後に会見を開くようになる。


■2013年2月11日

〔メモ〕読売新聞と産経新聞は逮捕直後から3回の連載記事を掲載した。産経新聞は「サイバー捜査が後手後手にまわることで過信し、警察をおちょくるメールの内容をエスカレートさせた片山容疑者」など、片山氏を犯人と決め付けて報じていた。

▼産経新聞連載【PCなりすまし 翻弄された警察】
(上)捜査の壁にいらだつ捜査本部「ネコに首輪つけただけ」 ウイルス一致で急展開 (2月11日付朝刊31面)
(中)補足1カ月、直接証拠捜す 「まだ、逮捕はできない」 (2月13日付朝刊27面)
(下)「本質はただの愉快犯」 捜査当局におちょくりメール (2月14日付朝刊26面)

130211_iesys

逮捕翌日の2月11日付各紙(左上から時計回りに、読売、朝日、産経、毎日)


■2013年2月10日(片山氏逮捕の第一報)

130210nhk_u

NHKニュースサイトに掲載された逮捕第一報(一部)