佐村河内氏報道 毎日新聞が検証「物語に引きずられた」

2014年2月7日訂正報道一覧メディア:ジャンル:

毎日新聞2014年2月7日付朝刊30面

毎日新聞2014年2月7日付朝刊30面

【毎日】 2010/7/28夕刊(大阪版)3面「表現者たち 命で奏でる祈りの光 佐村河内守(作曲家)」、2013/8/11朝刊1面「ストーリー:被爆2世 音を失った作曲家 闇が生むレクレイム」など計22本
(訂正事項) 作曲家の事実関係


毎日新聞は2月7日付朝刊で、東京本社学芸部長名で「佐村河内氏を巡る過去の記事について」と題する記事を掲載し、「本紙報道にブームに乗った一面があったことは否めず、遺憾と言わざるを得ません」とする見解を表明した。さらに、3月13日付朝刊に、佐村河内氏に関する記事を担当した記者による詳細な検証記事を掲載した。

同紙によると、2008年7月以来、佐村河内氏に関する記事を22本掲載。CDチャートが6本、通信社配信記事の1本を除くと、東京本社版9本、大阪本社版4本、西部本社版2本。佐村河内氏へのインタビューを記事化したのは2本だったことを明らかにした。

特に、2013年8月11日付朝刊では、1面と4面の「ストーリー欄」で大きく取り上げていた。このほか、2010年7月28日付夕刊(大阪版)でも、生い立ちや創作活動を詳報していた。

3月13日付検証記事では、2013年8月11日付朝刊の「ストーリー」欄を担当した斉藤希史子記者が「氏のうそを見抜けず、『結果的に誤報となってしまった』」と認めた上で、「時の人を大きく取り上げるという『物語』が、私の中で肥大化していた」「私たち記者は、苦い後悔をかみしめている」と自戒の念を綴った。2010年7月28日付大阪版夕刊の記事を担当した出水奈美記者も、同年7月15日京都市内で開かれた「作曲家 佐村河内守 記者会見」に参加したときの様子について「記憶にあるのは、氏がよどみなく自らの出自を語っていたこと。たどたどしさはなく、きれいな発音で答えていた」などと振り返った。

さらに、2013年に11本の記事を掲載していたことについて、「記事の増加は『被爆2世』かつ『全ろうの作曲家』であることが共感を呼んで社会現象になった時期と、軌を一にしている。一連の報道に、ブームに乗った一面があったことは否定できない」と総括している。

毎日新聞2013年8月11日付朝刊1面

毎日新聞2013年8月11日付朝刊1面

毎日新聞2013年8月11日付朝刊4面

毎日新聞2013年8月11日付朝刊4面

毎日新聞2010年7月28日付夕刊(大阪版)3面

毎日新聞2010年7月28日付夕刊(大阪版)3面(一部抜粋)

検証、佐村河内氏報道 「物語」に引きずられ (毎日新聞)

毎日新聞2014年3月13日付朝刊15面(検証記事)

毎日新聞2014年3月13日付朝刊15面(検証記事)

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(2014/3/23掲載)