東電「XP、5年間継続」 実際は更新前倒し決定済

2014年7月8日注意報一覧メディア:ジャンル:,

▼東京電力がサポート期間が満了したWindows XPを2018年から2019年ごろまで使い続ける計画だと読売新聞が1面で報道。しかし、東電は2015年9月までのOS更新に前倒し決定済みだとしており、読売新聞も事実上訂正を出している。

【読売】 2014/7/6朝刊1面「東電『XP』5年間継続 4万8000台 国は3度更新要請」、同39面「東電、XPネット接続も サイバー攻撃の恐れ 専門家不安視」

《注意報1》2014/7/8 18:15


《注意報1》2014/7/8 18:15

読売新聞は7月6日付朝刊1面で「東電『XP』5年間継続 4万8000台」と見出しをつけ、東京電力がサポート期間を終えた米マイクロソフト社の基本ソフト(OS)「Windows XP」を搭載する大量のパソコンを約5年間使い続ける計画だと報じた。しかし、東電は同日、読売新聞の報道について「計画を前倒し、新OSへの更新作業を進めているところです」と発表。日本報道検証機構の取材で、5月下旬に更新作業を2015年9月までに完了するよう前倒しすることを決めていたことが明らかになった。読売新聞は8日付で事実上訂正する続報を出している。

読売新聞2014年7月6日付朝刊1面

読売新聞2014年7月6日付朝刊1面

平成26年7月6日付(朝刊)読売新聞1面「東電「XP」5年間継続 48000台 国は3度更新要請」について (東京電力 2014/7/6)

東京電力ホームページより

東京電力ホームページより

Windows XPは2014年4月9日(日本時間)をもってサポート期間が終了している。読売新聞は、内閣官房情報セキュリティセンターが昨年10月以来、東電などにXPの更新を求める文書を3回出しているが、現在もXP搭載パソコンを4万8000台保有し、2018年~2019年まで使用する計画だと報道。関連記事でも、5年間使い続ける計画についてサイバー攻撃のおそれがあるとの専門家の指摘などを報じていた。

東電の広報担当者は日本報道検証機構の取材に対し、「平成29年度(2018年3月)までOS更新を完了する計画だったが、平成27年度上半期(2015年9月)までに前倒しすることを5月下旬に決定していた」と説明。報道された時点で、2018年まで使用を継続する計画は前倒しされていたことになる。担当者によると、XP導入当初はサポート期間満了までにOS更新作業を終える計画だったが、東日本大震災の影響で、いったん2018年3月まで使用し続ける計画に変更。その後、今年5月下旬に前倒しを決定したという。現在の計画についても「更なる前倒しも検討している」としている。なお、現時点で保有しているXP搭載パソコンが「約4万8000台」と報じられた点について、担当者は「台数は明らかにできない」と答えた。

読売新聞は7日午後の電子版記事と8日付朝刊のベタ記事で、東電が2015年9月までにOSを更新する計画に前倒ししたと、事実上訂正する続報を出した。東電が前倒し計画を7日に(電子版記事では6日に)「発表」したと書かれているが、東電は前倒ししたことの発表はしていない。東電広報担当者によると、報道をみて問い合わせが来たときに説明しているが、5月下旬に前倒しを決定したこと自体は公表していなかった。

8日午後5時現在、7日午前に掲載された電子版記事は訂正されていない。

東電、「XP」更新前倒し…「社会全体で要請」 (Yomiuri Online 2014/7/7)

朝日新聞2014年7月8日付朝刊38面

読売新聞2014年7月8日付朝刊38面

Windows XP と Office 2003 のサポートを終了させていただきました (Microsoft)

(*) 最後に引用した記事について「朝日新聞2014年7月8日付朝刊38面」となっていましたが、「読売新聞」の誤りでしたので訂正しました。(2014/7/8 19:00訂正)
(**) 見出しを「東電「XP、5年間継続」 実際は前倒し決定済」から「東電「XP、5年間継続」 実際は更新前倒し決定済」に修正しました。(2014/7/8 19:15)