日朝非公式協議 外相「事実は全くない」

2014年4月8日注意報一覧メディア:, , ジャンル:, ,

▼日朝政府間で非公式の局長級協議が開かれることになったと東京新聞など一部メディアが報道。しかし、岸田外相が事実関係を全面否定している。(追記あり)

【産経】 2014/4/6朝刊1面「日朝、局長級で急遽協議 北よびかけ 総連本部・拉致めぐり」【日経】 2014/4/5夕刊3面「日朝が非公式協議 あすまで、北京で局長級」、2014/4/6朝刊2面「政府、対北朝鮮で多面展開 日朝が非公式協議 拉致進展狙う」、2014/4/7朝刊2面「日朝協議『進展目指す』外相 米国防長官に説明」【東京】 2014/4/5朝刊1面 「日朝局長級 きょう協議 北が提案 急きょ決定」

《注意報1》2014/4/8 19:15

《追記》2014/4/11 15:20

《追記》2014/4/19 07:00

《注意報1》2014/4/8 19:15

東京新聞は4月5日付朝刊1面で、日本と北朝鮮の外交当局による局長級協議が5日と6日に中国・北京で非公式に開かれることが決まったと報じた。日本経済新聞も5日付夕刊で同様に報じ、産経新聞も6日付朝刊で「5日、第三国で行われたもようだ」と伝えた。これに対し、岸田文雄外務大臣は8日の記者会見で「そういった事実は全くありません」と否定している。読売、朝日、毎日の各紙は全く報じていない。

東京新聞は「日朝協議関係者」の情報として、日本側から伊原純一アジア大洋州局長、宋日昊日朝国交正常化担当大使が出席する見通しと伝えた。しかし、実際に開かれたかどうかを含め、8日付朝刊まで続報を出していない。同紙は1月28日付朝刊でも、1面トップで日朝両政府がベトナム・ハノイで極秘協議を行ったと報じ、岸田外相が否定していた(【注意報】「ハノイで日朝極秘協議」 政府は全面否定

日経新聞も「政府関係者」の情報として東京新聞と同様に報じ、6日付朝刊や7日付朝刊でも日朝非公式協議の開催を前提にした続報記事を掲載。産経新聞は「第三国で行われたもようだ」とあいまいな表現ながら、「在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部ビルの売却問題や、拉致被害者の安否の再調査がテーマになったとされる」と協議内容にも言及した。

しかし、岸田外相は8日の会見で報道内容を全面否定。北京以外の第三国で非公式協議が行われたかという質問にも「事実はありません」と答えている。

日朝政府間の局長級協議は3月30日から31日まで中国・北京で開催。外務省の発表文には、「双方は、今後も協議を続けていくことで一致し、次回協議を開催するための実務的な調整は北京の『大使館』ルートを通じて行うこととした」と記されている。

日朝局長級 きょう協議 北が提案 急きょ決定 (東京新聞 2014/4/5)

産経新聞2014年4月6日付朝刊1面

産経新聞2014年4月6日付朝刊1面

日本経済新聞2014年4月6日付朝刊2面

日本経済新聞2014年4月6日付朝刊2面

日朝、局長級で急遽協議 北呼びかけ、総連本部・拉致めぐり (MSN産経ニュース 2014/4/6 07:33)

岸田文雄外務大臣 記者会見(2014年4月8日)  (外務省)

Q.(日朝政府間協議の質問に)関連してご質問します。公式協議が順調に行われている一方で,5日,6日に非公式協議があったという一部報道がございます。この辺りの事実関係,あるいは非公式,公式,それぞれの進める意味というものがあると思うのですが,その点について大臣はどうお考えか,お聞かせください。
A.4日,5日に協議があったのではないかという,この報道はいくつも拝見いたしましたが,そういった事実は全くありません。
Q.それに関連してなのですけれども,この間,北京の公式協議が5日と6日に行われたという報道であったと思うのですが,北京以外の国で北朝鮮と伊原局長の間で話し合いが持たれた事実はあるのでしょうか。
A.いえ,私(大臣)は承知しておりませんし,事実はありません。

第二回日朝政府間協議(概要) (外務省 2014/3/31)

(*) 菅義偉官房長官も4月10日の記者会見で、日朝非公式協議が行われたこと自体を否定している。岸田外相は11日の会見でも改めて否定している。(2014/4/11 15:20追記)

菅義偉官房長官(2014年4月10日午前) (首相官邸)

Q.一部報道で、日朝の非公式協議でいわゆる北朝鮮側が拉致に関して再調査をする用意があるということを日本側に伝えたという報道があるんですけれども、事実関係は。
A.全く私は承知していませんし、そうした事実もないというふうに思っています。
Q.今の関連で、先日来言われています非公式協議が5日、6日に行われたとされておりますけれども、この開催の事実については、長官はどのように認識されていらっしゃいますか。
A.私は全く承知していませんし、事実はないと思います。私は承知していなくて、いまコメントすることも控えたい。
Q.今ないとおっしゃいましたので、行われていないという認識でよろしいですか。
A.そういうふうに思います。
Q.そうしますと、北は、拉致問題は既に解決したという姿勢も変わっていないということでしょうか。
A.前回の中でも、そこは全く同じだと思います。

岸田文雄外務大臣記者会見(2014年4月11日)(外務省)

Q.今月の5日と6日に中国の瀋陽で日朝が非公式な協議を行ったという報道がある。事実関係は。
A.報道は承知しておりますが、報道は正確ではありませんし、そういった事実はありません。
Q.非公式協議を行ったという事実はあるのか。
A.ありません。

(**) 産経新聞は4月15日付朝刊1面トップで、12日と13日にも、日朝政府間の極秘の課長級協議が中国の大連で行われたと報じた。これに対し、菅官房長官、岸田外相、古屋国家公安委員長は、いずれも「そうした事実は全くない」と否定している。日本報道検証機構の取材によると、外務省は一連の報道に対し、抗議などの対応はとっていない。(2014/4/19 07:00追記)
菅義偉官房長官記者会見(2014年4月15日) (首相官邸)
岸田文雄外務大臣記者会見(2014年4月15日) (外務省)
■古屋圭司国家公安委員長記者会見(2014年4月15日) (国家公安委員会)