産経「STAP再現に成功か」 訂正せずに削除

2014年4月5日注意報一覧メディア:ジャンル:テーマ:

▼産経新聞電子版が「STAP細胞作製の再現に成功か」と題する記事を、提携しているサイトから転載し大きな反響を呼んだが、まもなく削除した。転載元の記事は追記と修正版を出している。

【産経】 2014/4/2 MSN産経ニュース「STAP細胞作製の再現に成功か 『言葉が出ないほど驚き』香港中文大学の李教授」

《注意報1》2014/4/5 15:30


【特集】STAP論文報道の検証

《注意報1》2014/4/5 15:30

産経新聞は4月2日、ニュースサイトで「STAP細胞作製の再現に成功か」との見出しで、香港中文大学の教授がSTAP細胞作製の再現に成功したかのように報じた。この記事は、別のニュースサイト「WIRED」から転載されたものだったが、まもなく削除された。転載元の記事は3日付で訂正や修正版を掲載しているが、産経のサイトでは訂正を告知していない。

□STAP細胞作製の再現に成功か 「言葉が出ないほど驚き」香港中文大学の李教授 (MSN産経ニュース 2014/4/2 22:29) 〔魚拓(1)(2)

MSN産経ニュース2014年4月2日掲載(一部抜粋)〔魚拓より転載〕

MSN産経ニュース2014年4月2日掲載(一部抜粋)〔魚拓より〕

MSN産経ニュース記事ランキングbot(2014年4月2日午後11時) (Twitter)

転載元の記事は、WIRED日本版に4月2日掲載された「香港中文大学、STAP細胞作製の再現に成功か」。冒頭で「香港中文大学の李嘉豪教授は、STAP細胞の作製手法をオープンプラットフォームで検証しているが、このほど正しい手法を特定できた可能性があると発表した」と伝えていた。

産経のサイトにも同日午後10時ごろ、見出しに「『言葉が出ないほど驚き』香港中文大学の李教授」という文言を付け加えて全文を掲載。一時、アクセスランキング1位になったが、翌日未明に突如削除されたとみられる。

WIRED日本版の記事は、英国(UK)版に現地時間1日付で掲載された<’Fabricated’ stem cell paper may have just been proven valid>(”粉飾された”幹細胞論文の正当性が証明された可能性)を翻訳したもの。李教授が発表したコメントを受け、3日付で訂正が追記された。

WIRED日本版の追記によると、李教授は「わたしはSTAP細胞が存在していると主張しているわけではない。わたしがResearchGateで掲載した実験結果は非常に初期のものだからだ。わたしはヴァカンティ教授の手法を応用した。それは、小保方氏の手法とは非常に異なるものだ」などとするコメントを発表。英国版記事の見出しも<’Fabricated’ stem cell paper technique may yet be proven valid>(”粉飾された”幹細胞論文:手法の正当性の証明はこれから)に修正され、日本版にも修正版記事全文が掲載された。一方、産経のサイトには5日正午現在、修正版は転載されておらず、4日、李教授が再現実験を中止することを明らかにしたと報じた共同通信記事を掲載している。

香港中文大学、STAP細胞作製の再現に成功か【4/3 更新】 (WIRED日本版 2014/4/2、4/3訂正)

WIRED日本版2014年4月2日付記事(追記後)

WIRED日本版2014年4月2日付記事(4月3日付追記後)

WIRED日本版2014年4月2日付記事に掲載された追記事項

WIRED日本版2014年4月2日付記事に掲載された追記事項

【修正版】「香港中文大学、STAP細胞作製の再現に成功か」 (WIRED日本版 2014/4/3)

’Fabricated’ stem cell paper technique may yet be proven valid (WIRED 英国[UK]版 2014/4/1、修正版)

STAP再現実験を中止 一部作製に成功と発表の香港研究者「存在しない」(MSN産経ニュース 2014/4/4)