復興祈念施設整備 「首相会見で表明へ」は削除

2014年3月11日注意報一覧メディア:ジャンル:, , テーマ:

▼安倍首相が東日本大震災3周年を前に記者会見で国営復興祈念施設の整備方針を表明すると時事通信が報道。政府が施設の整備を検討している事実はあるが、首相が会見で表明した事実はなかった。

【時事】 2014/3/10「復興祈念施設、被災3県に整備=安倍首相が記者会見で表明へ」

《注意報1》2014/3/11 22:30


《注意報1》 2013/3/11 22:30

時事通信は3月10日付で、「復興祈念施設、被災3県に整備」と見出しをつけ、安倍晋三首相が10日夜の記者会見で、岩手、宮城、福島の各県に国営の復興祈念施設を整備する方針を発表すると報じた。しかし、安倍首相の10日夜の会見では、そうした方針の発表はなかった。時事通信は、当初の記事を削除し、全く別の記事に差替えたが、訂正はしなかった。

政府が岩手、宮城、福島の各県に国営復興祈念施設(仮称・国営鎮魂の丘)を整備することを検討してことは事実。10日も復興推進会議・原子力災害対策本部合同会合を開き、検討状況が報告されていた。ただ、安倍首相が同日夜の会見でこの方針を表明した事実はなかった。

時事通信の記事は当初、記者会見の前に「復興祈念施設、被災3県に整備=安倍首相が記者会見で表明へ」という見出しでニュースサイトに掲載されたとみられるが、現在は「『心の復興』に全力=東京五輪に被災地の子招待」という見出しの記事に差し替えられている。

一方、時事通信のほぼ同じ内容の記事がウォールストリートジャーナル日本版のサイトにも掲載されたが、安倍首相が会見で「復興に向けた政府の取り組みを説明するとともに、復興作業を一段と加速させる決意を表明した」という過去形の文章と、「首相はこの中で、岩手、宮城、福島の各県に国営の復興祈念施設を整備する方針を発表する」という未来形の文章が混在した不自然な記事になっている。

復興祈念施設、被災3県に整備=安倍首相が記者会見で表明へ (Twitter 時事通信‏@Jiji_newsRSS 2014/3/10 16:55) ※リンク先の記事は「『心の復興』に全力=東京五輪に被災地の子招待-安倍首相」という見出しの記事に全面差替えされている。

 

復興祈念施設、被災3県に整備=常磐道、来年GW前に開通—安倍首相 (The Wall Street Journal 日本版〔時事通信の記事〕 2014/3/10 19:00)

ウォールストリートジャーナル日本版に掲載された2014年3月10日付時事通信の記事

ウォールストリートジャーナル日本版に掲載された2014年3月10日付時事通信の記事

安倍内閣総理大臣記者会見 (首相官邸 2014/3/10)

第10回復興推進会議 (復興庁 2014/3/10) ※(資料2-2) 復興の実績と取組方針(説明資料)(PDF)の21ページ目に「国営復興祈念施設の整備に向けた検討」という項目がある。