勤務先に遠隔操作の痕跡? 「証拠は出ていない」

2014年2月9日注意報一覧メディア:ジャンル:, テーマ:

▼PC遠隔操作事件で、片山氏の勤務先会社から名古屋市のPCが遠隔操作された痕跡が見つかったと産経新聞が報じたが、弁護側はそのような証拠は検察側から出ていないことを明らかにしている。

【産経】 2013/12/23朝刊2面「黒子のバスケ事件 ビッグデータ 容疑者の特定に寄与」

《注意報1》2014/2/9 12:00


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《注意報1》2014/2/9 12:00

いわゆるパソコン遠隔操作事件に関し、産経新聞は2013年12月23日付朝刊で、片山祐輔氏の勤務先のパソコンから名古屋市のパソコンが遠隔操作された痕跡が見つかったとの情報を掲載した。これに対し、片山氏の弁護人の佐藤博史弁護士は、開示されている検察側証拠を確認したところ、そのような証拠は出ていないとしている。2月7日、日本報道検証機構が佐藤弁護士にインタビューした際に明らかにされた。

この記事は、いわゆる「黒子のバスケ事件」で膨大なアクセス履歴の解析が容疑者特定につながったことなど、サイバー犯罪における捜査手法を解説。この中で、片山氏が起訴されたパソコン遠隔操作事件も取り上げられ、「防犯カメラの映像などで容疑者に浮上していた片山祐輔被告の勤務先のIT関連会社から名古屋市の会社のPCが遠隔操作された痕跡も見つかり、片山被告が関与した疑いが強まったという」と記載した。

仮にこの情報が正しければ、遠隔操作事件の真犯人と片山氏を結びつける証拠の一つとなる可能性がある。ただ、ここでいう「痕跡」の中身や、それが勤務先で片山氏が使用していたPCから出てきたのかどうかがはっきりしない上、真犯人が犯行声明メールで関与を認めた13件の中に「名古屋市の会社のPCが遠隔操作された」事件は含まれていないとみられる。この情報は、当機構が調べたところ産経新聞以外のメディアは全く報じておらず、佐藤弁護士は当機構の取材に対し、検察側証拠を改めて確認したが、全くなかったことを明らかにしている(インタビューの詳細は近日中に公開予定)。

片山氏は遠隔操作ウイルスを使って殺人予告メールを送信したなど10件の事件で起訴され、2月12日に東京地裁で初公判が開かれる。片山氏は昨年2月10日の逮捕以来、一貫して無実を主張。これまでの公判前整理手続で、検察側は公判で提出予定の600点以上の証拠を開示したが、この中に片山氏が遠隔操作ウイルスを作成したりアップロードしたことを直接裏付ける証拠は含まれておらず、状況証拠の積み上げによる立証になる見込み。弁護側は、公判では検察側証拠の採用に全部同意した上で、捜査関係者などの証人尋問を行い、無罪を明らかにする方針を明らかにしている。

ビッグデータが容疑者特定に寄与 キーワード絞り込み「鍵」 (MSN産経ニュース 2013/12/23 08:00)

産経新聞2013年12月23日付朝刊23面

産経新聞2013年12月23日付朝刊23面

2月7日のインタビュー風景(近日中に詳細および動画公開予定)

2月7日のインタビュー風景(近日中に詳細および動画公開予定)