韓国、銃弾提供の日本に遺憾 政府「伝達の事実ない」

2013年12月28日注意報一覧メディア:, , , , ジャンル:, ,

▼南スーダンPKOに参加している自衛隊が韓国軍に銃弾を提供したことに関連して、韓国が日本に外交ルートを通じて強い遺憾を伝えたとの一部報道があった。しかし、日本政府は韓国から遺憾などを伝えられた事実はないとしている。

【毎日】 2013/12/25夕刊6面「日本が政治利用 韓国政府が批判 弾丸提供で朝鮮日報」【産経】 2013/12/26朝刊2面「銃弾提供公表 韓国『政治利用だ』 朝鮮日報報道 日本に強い不快感」【日経・共同】 2013/12/25夕刊2面「韓国、日本に遺憾伝達か 『政治利用』韓国紙報道」

《注意報1》2013/12/28 07:00


《注意報1》 2013/12/28 07:00

南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊が韓国側に銃弾を提供したことに関し、産経新聞が12月25日付朝刊で、韓国政府が日本政府に対し外交ルートを通じて「政治的に利用している」と強い遺憾を伝えたと報じました。毎日新聞や共同通信なども同様に報じ、いずれも韓国紙「朝鮮日報」の報道を引用していました。しかし、菅義偉官房長官は25日の記者会見で、韓国側から懸念が伝えられた事実はないとしています。

外務省北東アジア課も、当機構の取材に対し、26日の時点で「韓国政府から外交ルートを通じて遺憾や懸念が伝えられた事実はない」と回答しています。

韓国、日本に強い遺憾の意「政治的に利用」 銃弾無償供与で 韓国紙報じる (MSN産経ニュース 2013/12/25 20:59)

産経新聞2013年12月26日付朝刊2面

産経新聞2013年12月26日付朝刊2面

産経新聞などが引用したのは「朝鮮日報」東京特派員による12月25日付記事「PKO:韓国軍への実弾提供、韓日の外交問題にすり替え」とみられます。この記事では、「韓国政府は、日本政府がこの問題を政治的に利用しているとみて、日本に対し『警告』のメッセージを伝えた」とし、「日本側が軍事的な役割の拡大に結び付けている。外交ルートを通じ、強い遺憾の意を伝えた」という韓国政府幹部のコメントも伝えています。しかし、産経新聞などの記事は、実際に韓国から外交ルートを通じ遺憾の意を伝えられた事実があったのかどうかについて確認した形跡がありませんでした。

なお、読売新聞や朝日新聞は27日現在、韓国政府から遺憾表明があったとは報じていません。

南スーダン:日本が政治利用、韓国政府が批判…朝鮮日報 (毎日新聞2013/12/25 11:52)

韓国、銃弾提供の日本に遺憾伝達 「政治利用」と (共同通信 2013/12/25 11:58)

共同通信2013年12月25日配信

共同通信2013年12月25日配信

菅義偉官房長官 記者会見(2013年12月25日午前) (首相官邸)

Q.PKOで、韓国軍に実弾を提供した件なんですけども、韓国政府側がこの件について、日本が実弾を迂回して支援を受けただけだと、それなのに日本側が軍事的な役割拡大につなげるというような懸念を持っていると、それをまた日本側に伝えたという報道があるんですけども、そういう事実はあるんでしょうか。
A.まずですね、この事実関係を改めて報告させていただきたいと思います。現地および外交ルートで要請があり、それを踏まえて、日本政府としては、まさに人道的、緊急的という形の中でですね、法制局で審議した中で決定をしたということであります。具体的には、日本時間の22日午前に現地で韓国隊隊長から日本隊隊長に対して、弾薬が不足をしているとして弾薬の提供について要請があり、その数時間後に国連司令部から日本隊隊長に同趣旨の要請がありました。また、外交ルートでも、きのう申し上げたように、22日の夕刻、在京韓国大使館から外務省に対して、韓国政府の要請である趣旨を確認をいたしております。そして、引き渡し、これは国連が行ったわけですけども、その弾薬引き渡し後に韓国隊長から自衛隊隊長に対して、電話で謝意の表明がありました。また、韓国政府からは特段の謝意はない。これが現実です。
Q.ということは、何か懸念が伝えられたってことは全くあり得ないという
A.それはありません