コメ関税率「280%に見解修正」 農水相は否定

2013年11月19日注意報一覧メディア:, ジャンル:, テーマ:

▼農水省が輸入米の関税率の見解を従来の778%から280%に修正したと日経新聞などが報道したが、農水相は事実関係を否定している。

【日経】 2013/11/15朝刊3面「輸入米の関税『778%』→『280%』 農水省、価格差縮小で見解修正」
【共同】 2013/11/15「コメの関税、280%に縮小 農水省試算、TPP影響も」

《注意報1》2013/11/19 21:30


《注意報1》 2013/11/19 21:30

日本経済新聞は11月15日付朝刊で、農林水産省が輸入米に関する関税を従価税に換算した関税率の見解を従来の「778%」から「280%」に修正したと報じました。共同通信も農水省の同様の試算を報道。しかし、林芳正農水相は15日の会見で、修正した事実はないと否定しています。

関税には、価格を基準とする「従価税」と数量を基準とする「従量税」などがあり、日本は輸入米に「従量税」方式で1kgあたり341円を課税しています。農水省は、これを相場価格で割って従価税に換算した関税率を「778%」と試算し、公表したことがあります。2012年12月に公表した農水省の資料にも精米の関税率を「778%」と表記しています。これについて、日経の記事は、農水省が相場価格を1キロあたり122円で換算し、「280%」に見解を修正したと伝えました。

当機構が農水省国際部に確認したところ、「輸入米の税率換算を見直した事実はなく、従来の778%という見解は修正していない」と答えています。

輸入米関税「778%」から「280%」に 農水省が見解修正 (日本経済新聞電子版 2013/11/15) ※全文は有料版

日本経済新聞2013年11月15日付朝刊3面

日本経済新聞2013年11月15日付朝刊3面

コメの関税、280%に縮小 農水省試算、TPP影響も (共同通信 2013/11/15 19:49)

林芳正農林水産大臣会見(2013年11月15日) (農林水産省)

Q.一部報道で、コメの関税率について従価税率で778パーセントとした今までの見解を農水省が280パーセントに修正したという真意と、それについて今後TPP交渉など貿易交渉も含め、影響についてどう考えているのか教えてください。
A.はい。そもそもですね、この農林水産省が独自に従価税の換算値を計算してですね、公表しているということではなくて、御案内だと思いますが、WTOで決められている計算方法に従ってですね、計算をすれば、こういう値になりますと。そもそも、これは従量税で決まっています。341円キログラムパー、キログラム当たりですね、したがって、そのWTOで決められているやり方に従うと778パーセントになると、こういうことでございますので、農林水産省として、この従価関税換算値ですね、これを修正したとか、それを、まあ、修正して公表したという事実はございませんので、あくまでこれは従量税341円キログラム当たりというのがコメの関税であるということでございます。

WTO農業交渉の主な論点 (平成24年12月 農林水産省大臣官房国際部)

平成24年12月 WTO農業交渉の主な論点(農林水産省大臣官房国際部)資料19ページ

平成24年12月 WTO農業交渉の主な論点(農林水産省大臣官房国際部)資料19ページ