「山形大工学部で不正経理」に多数の事実誤認

2013年11月7日注意報一覧メディア:ジャンル:

▼山形大学工学部で不正経理が行われていたと毎日新聞が報道。しかし、山形大は報じられた不正経理や余剰金プールの事実はないとして訂正を要求。文科省も同じ認識を示し、他にも不正確な記述があると指摘している。

【毎日】 2013/11/5朝刊27面「山形大工学部で不正経理 教育研究活動費 余剰金をプール」

《注意報1》2013/11/7 19:30


《注意報1》 2013/11/7 19:30

毎日新聞は11月5日付朝刊27面で、山形大学工学部で単年度決算を義務付けられている教育研究活動費の使いきれなかった分をプールして他の支出に転用するなどの「不正経理」が行われていたと報じました。しかし、山形大学は同日、ホームページで「法律や関係規則に則り適正に執行されており、問題はない」などと、記者会見を開いて反論したことを発表。毎日新聞社に抗議し、訂正を求めたとのことです。

当機構が文部科学省国立大学法人支援課に取材したところ、「記事の内容は正確ではなく、報じられた『不正経理』や『余剰金プール』の事実はないと認識している。大学に対して特段の対応は考えていない」とのことです。記事の冒頭で、教育研究活動費が単年度決算を義務付けられていると書かれている部分も誤りで、実際は「教育研究活動費の翌年度への繰越しも可能」とのことです。さらに、記事は、文科省が国立大学法人に単年度決算を徹底するよう文書で指導したとしていますが、「文科省からそうした指導の文書を出した事実はない」とのことです。

山形大学はホームページで、「工学部が学部運営資金を例年より多額に必要となった際に、教員研究費の一部を学部運営経費として執行したという事実は存在する」とする一方、「学部運営経費として執行した教員研究費については、翌年度以降の教員研究費の配分において調整してきたが、当該年度の予算は工学部の支出として適切に執行されており、現金がプールされている事実はない」と説明。工学部内の予算管理の柔軟性を欠く恐れがあるため、是正を指導したものの、あくまで予算運用上の問題であって、予算執行上の不正経理とは全く別のものとしています。

毎日新聞は6日付で山形大学が5日に会見で反論したことを短く伝えていますが、5日付記事の訂正や取り消しは行っていません。7日午後7時現在、ニュースサイトにも掲載したままになっています。

不正経理:山形大工学部、教育研究活動費の余剰金をプール (毎日jp 2013/11/5)

毎日新聞2013年11月5日付朝刊27面

毎日新聞2013年11月5日付朝刊27面

本日発行の毎日新聞の本学に関する記事について (山形大学 2013/11/5)

国立大学法人山形大学 2013年11月5日

予算上乗せ「適切でなかった」 (毎日jp 2013/11/6)

毎日新聞2013年11月6日付朝刊25面

毎日新聞2013年11月6日付朝刊25面