浜田宏一参与 「消費増税容認」報道に訂正要求

2013年7月19日注意報一覧メディア:ジャンル:, テーマ:,

▼浜田内閣官房参与が消費税増税の慎重論から「容認姿勢へ」転換したかのように報じられ、時事通信に「発言の趣旨と正反対の見出し」だとして訂正を要求しています。(訂正報道あり)

【毎日】 2013/7/15朝刊2面「浜田参与が消費増税容認姿勢」【時事】 2013/7/14「消費増税、容認姿勢へ=浜田内閣官房参与」

《注意報1》2013/7/18 15:20

《注意報2》2013/7/19 11:45 ※時事通信が記事を差し替えています。

《訂正あり》2013/7/22 20:50 ※毎日新聞も訂正記事を出しています。

《注意報1》 2013/7/18 15:20

時事通信は、7月14日付で「消費増税、容認姿勢へ」の見出しで、浜田宏一内閣官房参与が14日夜、民放のテレビ番組で消費増税について「第1の矢(大胆な金融緩和)があまりにもいいから、このままやってしまっても良いような状況になっているのは万々歳だ」と述べ、容認する姿勢を示したと報じました。記事は「浜田氏はこれまで消費増税には慎重論を唱えてきた」とも言及し、浜田氏の消費増税への立場が「慎重」から「容認」に転じたように印象づけるものとなっています。これに対し、浜田氏は、発言と異なる内容が記載され、本来の発言の趣旨とは正反対の見出しがつけられたと指摘し、時事通信に訂正を求めています。

浜田氏は、実際の発言は「次の四半期にも景気回復が華々しく、このまま増税しても良い状態になれば万々歳だが、そうでなければ歳入を生む源である、景気回復という金の卵を産む鶏を殺してしまうことになる」というものだったとし、後段の部分が発言の本旨だったと指摘しています。

時事通信は、浜田氏が発言したとする具体的な番組名を明らかにしていませんが、BS-TBSが14日夜放送した「週刊BS-TBS報道部」で浜田氏の単独インタビューが取り上げられています。TBSのニュースサイトには浜田氏のインタビュー映像の一部があり、「せっかく今、金の卵を産む鶏か分からないが、大きく育っている。早くそれを回収しようとしてそれを殺してしまっては、もう卵は出てこない」と増税への懸念を述べた部分と、「繰り延べしたり、段階的に(増税を)やるというのは、一種の安全運転としてはいいのでは」と増税の先送りや増税率の緩和に言及した部分が紹介されています。

また、各社報道によると、浜田氏は、13日の講演で、消費増税による日本経済へのショックはかなり大きいと消費増税への懸念を表明。一方で、「経済成長が続いていれば、怖いけれども橋を渡るということはあり得る」と言及したとも伝えられています。

消費増税、容認姿勢へ=浜田内閣官房参与 (時事通信 2013/7/14 22:16)

130714_jiji

時事通信2013年7月14日付

時事通信社に記事および見出しの訂正を求めます (REAL-JAPAN.ORG 2013/7/18)
130718_hamada

週刊BS‐TBS報道部 (BS-TBS) ※2013年7月18日現在、7月14日放送の「アベノミクス”提唱者”に問う 自己採点」で浜田宏一内閣官房参与の単独インタビューを取り上げたことが記載されています。
消費税増税判断へ、「景気」か「財政再建」か? (TBS 2013/7/16) ※浜田氏の映像は04:15頃から

<参考:7月13日の講演に関する報道>
浜田氏 消費税10%に懸念 (NHK 2013/7/13 22:35)
5%の消費増税、日本経済へのショック大きい=浜田内閣官房参与 (ロイター通信 2013/7/14 08:15)
浜田内閣参与「消費税増税は経済に大きなショック」 (MSN産経ニュース 2013/7/13 21:24)


《注意報2》 2013/7/19 11:45

時事通信が7月14日付で配信した「消費増税、容認姿勢へ=浜田内閣官房参与」について、浜田宏一内閣官房参与が訂正を求めていた問題で、時事通信が記事を訂正し、差し替えました。差し替えられた記事の見出しは「消費増税、慎重な対応を=浜田内閣官房参与」。浜田氏の発言として「経済を損なわないようにすべきだ」という部分が付け加えられ、当初の「容認する姿勢を示した」が「実施時期を慎重に見極める必要があるとの認識を改めて示した。」に書き換えられています。ニュースサイトの記事は上書きされており、訂正があったことの記載はありません(配信日時も訂正前と同じ)。

浜田氏が投稿した記事によると、時事通信は7月18日午後3時30分ごろに訂正文を加盟社に配信し、ニュースサイトの記事も差し替えられましたとみられます。時事通信によれば、「ご指摘を頂いた記事については、当日の放送でのご発言内容をチェックした結果、解釈に行き過ぎた面があったと判断」したとのことです。

なお、この文書に記載された差し替え後の記事には、「また、消費増税に当たっては『もう少し緩やかに(税率を)上げるのがいいのか、いろいろな選択肢を考えるようになってきている』と述べた。」という部分がありますが、ニュースサイトで差し替えられた記事ではこの部分が省略されています。

時事通信社に記事および見出しの訂正を求めます→記事が訂正されました (REAL-JAPAN.ORG 2013/7/18)

時事通信が浜田氏に宛てた文書の一部 (浜田氏の投稿記事より転載)

時事通信が浜田氏に宛てた文書の一部 (浜田氏の投稿記事より転載)

消費増税、慎重な対応を=浜田内閣官房参与 (時事通信) ※7月18日午後3時30分ごろに差し替えられたとみられます。

時事通信の差し替え後の記事(同一URL上に掲載)

時事通信の差し替え後の記事(同一URL上に掲載)