再生エネクラブ結成「日本に打診なし」 実際は招待あり

2013年6月19日注意報一覧メディア:, , , ジャンル:, テーマ:

▼ドイツなど10カ国による「再生可能エネルギークラブ」が結成されたが、日本には参加の打診がなかったと共同通信が報道。しかし、日本は結成のための会合に招待されたが、参加を見送っていた。

【産経】 2013/6/12 MSN産経ニュース「独など10カ国「再生エネクラブ」結成 日本へは打診なし」【共同】 2013/6/12「独主導で『再生エネクラブ』日本に打診なし」【中日】 2013/6/13朝刊3面「再生エネで連携 日本に打診なし 独など10カ国『クラブ』結成」【北海道】 2013/6/13朝刊5面「『脱原発』ドイツ中心に10カ国」

《注意報1》 2013/6/18 19:20

共同通信は、6月12日付のベルリン電で、ドイツを中心に計10カ国による「再生可能エネルギークラブ」が結成されたと報じた上で、日本には参加の打診がなかったと伝えました。この記事は、産経新聞のニュースサイトや中日新聞などにも掲載。しかし、当機構が調査したところ、今年1月にクラブ結成のための夕食会があり、日本も招待されたものの、参加を見送っていたことがわかりました。

経済産業省資源エネルギー庁の担当者によると、1月13日から14日にアラブ首長国連邦アブダビで開かれた国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の第3回総会にあわせ、ドイツ側から再生エネクラブ結成に向けた政府高官レベルの夕食会に招待されていました。しかし、日本側は招待された会合への参加を見送ったとのことです。

再生エネクラブの第1回設立会合は、6月1日にベルリンで開催。日本は当初の夕食会メンバーに入っていなかったため、第1回会合には招かれていませんでした。資源エネルギー庁の担当者は「参加はオープンとされているので、招待がなくても通知すれば参加は可能だと思う。ただ、日本はIRENAに加入しているので、これとは別の会合に積極的に参加する必要性を感じていない」と話しています。

なお、記事は、冒頭で「福島第1原発事故後に『脱原発』を決めたドイツを中心に」再生エネクラブが結成されたと伝えていますが、結成時の参加国には、中国やインド、英国、フランスといった原発推進国も数多く入っています。

独主導で「再生エネクラブ」結成 日本に打診なし (共同通信 2013/6/12 18:22)
独など10カ国「再生エネクラブ」結成 日本へは打診なし (MSN産経ニュース 2013/6/12 15:56)

MSN産経ニュース2013年6月13日(原稿は共同通信)

MSN産経ニュース2013年6月13日(原稿は共同通信)

Representatives from ten pioneering countries establish Renewables Club (ドイツ連邦 環境・自然保護・原子炉保全省 2013/6/1)
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)第3回総会(概要) (外務省 2013/1)


《注意報2》 2013/6/19 18:45

ドイツなど計10カ国による「再生可能エネルギークラブ」の結成時に日本に参加の打診がなかったとの報道について、当機構がドイツ大使館に取材したところ、同大使館を通じてドイツ連邦環境省の回答がありました。それによると、1月の準備協議に日本を招待したものの出席はなく、6月1日の設立会合に日本を招待しなかったとのことです。また、2014年1月の次回会合前に他の国々の加盟を決定する予定はないとしています。

(ドイツ連邦環境省の回答)
 6月1日の設立会合については、貴国へのご招待はありませんでした。今年1月の準備協議にはご招待をさせていただきましたが、貴国のご出席はありませんでした。
 2014年1月にアブダビで開催される次回会合の前に、他の国々の加盟を決定する予定はありません。
 当面はまずクラブの体勢を固めるとともに、新規加盟国承認のためのガイドラインを策定することになっております。