「北ミサイル発射準備停止」 日韓当局は否定

2013年4月30日注意報一覧メディア:ジャンル:,

【朝日】 2013/4/29朝刊3面「北朝鮮、発射準備を停止 米軍、監視を一時緩和」

《注意報1》 2013/4/30 22:00

朝日新聞は、4月29日付朝刊3面で「北朝鮮、発射準備を停止 米軍、監視を一時緩和」の見出しで、北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン」の発射準備作業を停止したと報じました。記事では、その根拠として、北朝鮮が発射準備作業の際に試験的に発生させる電波を傍受できなくなったことを挙げていました。

しかし、韓国の通信社、聯合ニュースなどによると、韓国の大統領府報道官は29日、「ミサイルの発射準備作業は続けられている」と否定し、「遠隔情報が受信されないからといってミサイル発射準備が中断したわけではない」と説明したとのことです。監視態勢を一時的に緩和したとの報道についても、「われわれの監視態勢に変化はない」と述べたとのことです。NHKによると、韓国国防省の報道官も同日、「信号は出たり、出なかったりする。北の活動には、偽装的な動きもありうるし、実際の動きもありうる」と述べたとのことです。

また、訪米中の小野寺五典防衛大臣も、日本時間30日に行われたヘーゲル米国防長官との会談後の記者会見で、「今のところ北朝鮮の警戒レベルを下げるというような情報には接しておりません。引き続き、警戒監視はしてまいります。」と述べています。

なお、朝日の記事は、日本海に展開していた米海軍ミサイル追跡艦が在日米軍基地佐世保基地に戻ったことを根拠に、米軍も監視態勢を一時的に緩和したとも報じていました。一方、記事の最後では、日米韓は当面、イージス艦や地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)による迎撃態勢を維持する見通しだとも伝えています。ヘーゲル米国防長官は、先ほどの会見で、米軍が監視を一時的に緩和したかどうかについて具体的な言及をしていません。

朝日新聞2013年4月29日付朝刊3面

朝日新聞2013年4月29日付朝刊3面

北朝鮮、ミサイル発射準備を停止 米軍、監視を一時緩和(朝日新聞デジタル 2013/4/29)※WEB記事全文は有料

 北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン」の発射準備作業を停止したことがわかった。米軍も監視態勢を一時的に緩和した模様だ。ただ、北朝鮮は中長期的には挑発を続ける構え。日米韓は朝鮮半島を巡る危機が当面続くとみている。…(以下、略)…

青瓦台「北ミサイル発射準備の中断は事実でない…進行中」(中央日報日本語版 2013/4/29 14:28KST)

韓国 北朝鮮のミサイル警戒続行中(NHK WEB NEWS 2013/4/29 17:35)

日米防衛相共同記者会見概要 (防衛省 2013/4/30)

Q:(前略)…小野寺大臣の方にお聞きしたいと思いますけども、今現在の北朝鮮の脅威のレベルというのは、どのようなレベル、少し収まってきたと、沈静化してきたとお考えでしょうか。それとも、ずっと一貫して継続的に高いレベルの脅威というものが続いているとお考えでしょうか。…(中略)…

A(小野寺大臣):私の方から、北朝鮮の状況についてお話をします。今まで様々な情報を私ども分析し、日米間とも情報共有をしておりますが、今のところ北朝鮮の警戒レベルを下げるというような情報には接しておりません。引き続き、警戒監視はしてまいります。…(以下略)…

<参考>

Press Conference with Secretary Hagel and Defense Minister Onodera from the Pentagon(ヘーゲル米国防長官と小野寺防衛相の国防総省記者会見) (アメリカ国防総省 2013/4/29)